『奔流の海』伊岡瞬、読みました。

よかったです。

 

千遥と裕二の話が交互に描かれる。

千遥は現在。

裕二は過去から現在まで。

 

裕二は父親から当たり屋をやらされていた。

小学3年生の時、父が亡くなり隆の養子になり生活は一変する。

が、一変したからと言って、全てが解決する訳ではない。

 

裕二は香菜子に恋をし失ったとき

「冷血動物のような父親に突き飛ばされ、体中に怪我をして病院のベッドに横たわっていたときさえ浮かんでこなかった感情が湧いた」

この一文が印象に残った。