『本が紡いだ五つの奇跡』森沢明夫、読みました。

よかったです。

 

一冊の本を中心に五編の短編連作集。

 

第一章 編集者奈緒はもうすぐ異動で編集の仕事を離れるかもしれない。学生時代の苦しい時代に救われた本の作者の担当になる。

第二章 小説家涼元は最初に書いた小説がヒットし映画化までされ会社も辞めたのだが、その後はイマイチで離婚。今はアルバイトの収入がメイン。一人娘との月一会っていたのだが、元妻が再婚するので会えなくなるかもしれない。

第三章 ブックデザイナー青山は肺ガンで余命宣告を受けたが、まだ誰にも言っていない。新しい仕事は受けないことにしていた。

第四章 書店員心美は学生バイト。就職活動中。なかなか上手くいかない。

第五章 読者唐田は10年前に妻を亡くし一人息子も大学生になり家を出ていったので一人暮らし。気になる人がいる。

 

一冊の本は『さようならドグマ』
みんなが惹かれる一節は「私の人生は、雨宿りをする場所じゃない。土砂降りのなかに飛び込んで、ずぶ濡れを楽しみながら、思いっきり遊ぶ場所なんだよ。あなただって、本当は、そうしたいんでしょ?」

 

今日で今年も終わります。

途中休みが1日あったものの10連勤。

1日休みがあったから10連勤ではないですが。

疲れてます。

ほぼ初めての経験。

 

まぁ、学生時代は土曜も午前授業があったし、

社会人になった頃はまだ完全2日制ではなかったけど。。

 

でも、いろいろよくない事もあるけど、

私にとっては、まぁまぁの1年でした。

 

『きらきら眼鏡』森沢明夫、読みました

明海古書店で『死を輝かせる生き方』を買う。

というのもペットの猫が突然亡くなってしまったのだ。

その本に名刺がはさまっていた。

たぶん、売った人のものだろう。

思いつきで明海は名刺の主あかねのアドレスにメールを送る。

何と返事が来て会うことになる。

明海はあかねに惹かれるのだが、

あかねには余命宣告を受けている彼氏がいた。

『虹の岬の喫茶店』森沢明夫、読みました。

よかったです。

 

六編の短編連作集。

虹の岬の喫茶店が舞台。

第一章 妻を病気で亡くし幼い娘と虹を追いかける「旅」の途中に訪れた客のお話。

第二章 就職活動が上手くいかず気分転換にツーリングの途中にガス欠+トイレ探しの途中に寄った大学生。

第三章 岬の喫茶店に泥棒に入ろうとした男

第四章 常連客で密かにオーナー悦子に気持ちがある建設会社の重役だった男

第五章 悦子の甥っ子浩司の話。悦子の妹が浩司の母なのだが、浩司が小さい時に亡くなってしまっている。

第六章 悦子の話

 

私は第三章と第五章がよかったです。

『さくらと太郎』小野寺史宜、読みました。

よかったです。

 

さくらと太郎は異父兄弟。

母が離婚して再婚したから。

 

さくらの結婚式に

呼ばれていないのに

さくらの実父の野口さんが来てしまう。

 

野口さんは「ダメ人間」な感じだけど、

憎めないと言うか「よい人」。